のんびり歩き隊

                                                                 2024.5.25      晴れ


          奥日光(湯ノ湖&戦場ヶ原)

           栃木県 日光市                                                            HG登山愛好会


   

今年初めてのHG登山愛好会の山行は「奥日光(湯ノ湖&戦場ヶ原)ハイキング」です。

郡山を6時に出発し、東北自動車道~日光宇都宮道路~湯元温泉まで渋滞もなく約3時間で来ました。

今どきの日光は小学生の学習旅行が最盛期なんですねぇ~、賑わっていました。

本日はレベルな歩きなのでローカットのハイキングシューズを履きました。

良い天気に恵まれ、良い歩きが出来ると思います。湯ノ湖湖畔をめざします。

奥日光小西ホテルの看板の上にシロヤシオツツジが咲いていました。

湯ノ湖湖畔へ、、、

本日のハイキングは木道歩きが多くなります。

   

男体山です。

2016年(平成28年)5月21日、老老介護に縛られながら、、、日程を調整して男体山に登りました。

四合目が本格的な登山口になります。観音薙~男体山山頂まできつかったなあ~

それだけに達成感、満足感がありました。(翌日は日光白根山に登りました。菖蒲ヶ浜にテント泊)

湯ノ湖湖畔の西岸の斜面にアズマシャクナゲの群生地がありました。

アズマシャクナゲはツツジの仲間です。(常緑広葉樹)

葉を付けたまま冬を越すので「葉」は縦に丸まります。葉っぱにも命があるんですねぇ~

一日の温度差の小さい場所を選んで群生します。

湯ノ湖~湯川~中禅寺湖はフライ&ルアーフィッシングのメッカです。フィッシャーマンズで賑わっていました。

クロベの大木です。岩を抱くように立っています。

クロベはヒノキの仲間で同じ仲間のアスナロも湯ノ湖湖畔では多く見られます。

葉裏が白いアスナロは白檜(シロビ)と呼ばれるのに対し、白くないクロベは黒檜(クロビ)と呼ばれています。

湯ノ湖~湯滝に流れ落ちて湯川となる橋を渡ります。

   

二体の石仏が祀られていました。一体は不動明王のようです。

穏やかな湯川の流れです。

湯ノ湖はどうして出来たのかなあ~

三岳(右の山)の火山活動で出来た堆積物が外山(左の山)の斜面まで届き、ダムとなり川を堰き止めました。

湯ノ湖は周囲約3km、最大深水約12.5mです。

湯滝の滝頭です。近間で見られるため、流れ落ちる水量に迫力を感じます。

今回のハイキングで唯一、高低差のある階段を降ります。

湯滝の中間位置に咲く、ムラサキヤシオツツジです。

湯滝レストハウスが見えて来ました。軒先で鮎の塩焼きが売られ、香ばしい匂いがしました。

湯滝観瀑台から湯滝全体を望む。湯滝は高さ約70m、最大幅約25mの滝です。

滝壺にフライをキャスティングするフィッシャーマンズがいました。

1980年代半ばからシカが増加し始めると食害により景観が大きく様変わりし、生態系にも影響が出ました。

環境省は2002年、緊急避難的な処置として「シカ侵入防護柵」を設置しました。

防護柵は湯滝~小田代原~戦場ヶ原~竜頭の滝を取り巻く、広範囲なものです。

ちょうどその時、、、ロッドがしなり、弧を描きました。「ヒット!」しました。獲物はトラウト系のようです。

お話しをしながら、のんびりと歩く。

木道を歩いていると、、、コケに花が咲いていました。(一緒に木道を止めるボルトナットが写っています。)

   

湯川に架かる橋を渡ります。橋の袂にコシアブラがのびのびになっていました。

   

小滝です。

いい感じの木道歩きです。思いっきり深呼吸しました。日々の汚れを取らなくちゃ!

折れた大木が目を引きます。

笹の草原、、、クマちゃん、出ないでくれ~

ハリギリも大きく育っていました。

「俺はクマダ!」と大声で鐘を鳴らす。

泉門池です。

ハイカーが殆どかと思っていましたが、バードウォッチングを楽しむ人も大勢いました。

みなさんの機材が凄い! あのバズーカ砲は100万、いや200万かなあ~

愛鳥家のみなさんのうしろで見ていましたが、キビタキを見つけられませんでした。

時より、カッコウの鳴き声が聞こえました。

ズミの花です。

ツマトリソウとマイズルソウ

シロバナエンレイソウ

エイリアンが木の中に閉じ込められているようです。

植生がカラマツに変わりました。一面、カラマツだらけです。

ズミの間から男体山が顔を出しました。

ズミは開花すると白い花を咲かせますが、ツボミはピンクがかった色をしています。

わぉ~、小田代原です。右から大真子山~小真子山~女峰山~太郎山の連なりです。

今は春ですが、夏・秋・冬の小田代原を観てみたいものです。

上記写真の中央に一本の「シラカバ」が立っています。「貴婦人」と呼ばれています。(望遠300mm相当で撮影)

小田代原が見えるベンチでランチタイムです。おにぎりを頬張りながら、贅沢な時間を過ごしました。

防護柵を出ると「小田代原BS」です。トイレもあります。

貴婦人をスマホに収める、、、

昼食を済ませ、小田代原を周遊します。

この舗装道は日光市道1002号です。低公害バス路線になっています。

日光白根山(左)と前白根山(右)

前白根山とズミの花

小田代原を周遊し、戦場ヶ原への分岐まで戻って来ました。戦場ヶ原へ向かいます。

戦場ヶ原を歩くたびに男体山の山容が変わります。いろんな表情が見れて楽しいです。

ミズナラ林はクマのレストランと案内板にありました。

ミズナラの大木です。ミズナラ林は奥日光の平坦な場所の代表的な林です。

この湿原にはこれからツルコケモモ、ノハナショウブ、ウメバチソウ、バイケイソウなどが咲きます。

青木橋を渡ります。

   

木道を歩いていて、、、傷んでいる箇所や部分補修の箇所がたくさんありました。

富士山の入山料のように奥日光も入園料を取って管理維持費に充てると良いと思います。

ズミと奥日光の山々

ちいさなお子ちゃまが主役です。爺婆が群がり根掘り葉掘り、、、

ファミリーでハイ・チーズ!

本日の「いいね!」の一枚になりました。

男体山山頂にズームUP

振り返ると日光白根山と前白根山です。

素晴らしい!自然が造り上げた芸術品です。

赤い川は、、、

湿原にもともと含まれていた鉄分がバクテリアなどの働きで赤褐色の物質になり、沈殿したためです。

赤沼駐車場の地名の由来もここから来ているかも知れません。

案内板に「撮影台」とありました。

ゴールの赤沼はもう直ぐです。本日は約2万2千歩歩きました。

ゴールの赤沼駐車場に無事、到着しました。

隣接する赤沼自然情報センターで「クリンソウ」の開花状況を確認し、バス時刻表を案内していただきました。



日光 結構 コケコッコー!!

戦場ヶ原を歩いたのは今回が2回目です。前回より長い距離を歩いたので魅力が満載でした。

湯ノ湖からの奥日光自然歩道は木道歩きが殆どでレベルな歩きが楽しめました。

戦場ヶ原の木道は1963年(昭和38年)から環境省によって施工されましたが、、、

木道が朽ちて、歩くと軋む箇所がありました。何らかの手を打たないといけないと思いました。

奥日光は山野草の宝庫のイメージが色濃かったのですが、野鳥の宝庫でもありました。

カッコウの鳴き声を聞いて子供の頃を思い出しました。カッコウの鳴き声で目を覚ましたからです。

今は住宅街ですが、約60年前は自然がいっぱいでした。

「自然観察の会」にいながら、野鳥を知らない山爺です。お恥ずかしい限りです。

「日光 結構 モウケッコウ」と言わずにクリンソウの開花に合わせて奥日光を訪れたいと思います。