のんびり歩き隊

                                                                 2023.6.4        晴れ


          明神ヶ岳

           福島県 会津美里町                                                           J3ハイカーズ


ここは明神ヶ岳の登山口です。会津三十三観音第27番札所「大岩観音」参道の入口でもあります。

駐車場がないので道幅の広い場所にクルマを停めました。

鬱蒼と草木が生い茂っています。何んだろう!この雰囲気は、、、

苔むした石仏が水場の上に立っていました。年代など確認が出来ません。

後 記

ヤマレコ山行記録(2015年)を見て、三面八臂の「馬頭観音」であることが判りました。

水菜ロードを歩く。食べられることなので採って帰りましょう。

   

登山者が少なく、、、訳ありの明神ヶ岳なので登山道は荒れ、倒木が登山道を遮断しています。(多数あり)

本日の気温は28℃の予報です。

スギ林の中を足早に、、、大声を出しながら歩く。

カエデブーメラン

登山道の案内板に会津美里町のイメージキャラクター「あいづじげん」の表記がありました。

踏み跡が少し判るくらいかなあ~

カモシカの糞です。シカとウサギの糞の見分け方は、、、

ウサギの糞は「球形」です。シカ・カモシカの糞は「俵形」です。

シカは食べながら、歩きながら糞をします。(ばら撒き糞) カモシカは腰を落として糞をします。(ため糞)

磐梯山です。本日は天気の良い休日なので山頂は登山者でいっぱいだろうなあ~

足元が見えません。伸び放題のシシウドです。

サンカヨウです。包が割れて花を咲かせます。

植生が変わりました。

屈んだり、跨いだりの登山道です。

クルマバソウです。

   

狭間峠手前の登山道にはクマの糞が多数ありました。「ここは俺さまの縄張りだ!」

クマの爪跡と肉球がはっきりと判り
ました。(右写真)

狭間峠付近を地図で確認すると明神ヶ岳の東面にあり、登山道右手には大岩沢が流れています。

冬眠から目覚めたクマは雪解けの早い沢筋で食料を探します。子グマも一緒かも知れません。

遭遇すれば危険度が増します。

   

狭間峠です。クマが日向ぼっこするには良い場所です。爆竹を鳴らしました。

左写真はナラの巨木です。

明神ヶ岳山頂まで急登が続きます。

伊佐須美神社の奥の院です。かつては石祠の前に3本の鳥居が立っていました。

赤い鳥居の木片が左手に確認出来ます。クマの攻撃を受けたのでしょうか。

サクランボちゃんです。これもクマの好物だそうです。

急坂の途中で一休み、、、

足元のギンランが疲れを忘れさせてくれます。

   

3ヶ所ある急坂の中で一番の難所、トラロープが2段に掛けられていました。

飯豊連峰の最高峰「大日岳」です。

最後の急坂を登る。ブナ林が綺麗ですねぇ~

明神ヶ岳山頂です。二等三角点のある「新・ふくしま百名山」の山です。

山頂からの眺望はありません。ここで休憩タイム、足元はブナの実だらけです。

クマが食べては寝、寝ては食べる場所のようです。

シダ?が風になびいています。

一番の難所を山爺が降ります。

登山道が狭く、足元が見えないため、踏み外してしまいました。

大戸岳です。次回、登りましょう。

写真中央は「高つぶり山」のようです。

クマが齧った地竹

登る時に約6cmのオオスズメバチの斥候1匹が飛んでいました。降る時にはいませんでした。

Oさんを探しても判らないほど鬱蒼とした登山道です。

葉に陽が当たり、葉脈が綺麗に見えます。

これからエンレイソウの花が咲きます。

無事下山することが出来ました。大岩観音にお参りして行きましょう。

三面八臂の「馬頭観音」と教えて貰いました。

八臂(はっぴ)とは八本の腕のことで、胸元で真手は印を結んでいます。左右に三本の腕があります。

それぞれ持ち物が違います。右手上段は「金剛棒」、中段には「斧」を確認しました。(年代不明)

大岩の所以でしょうか。高い所まで石仏が安置されていました。

お坊さんが合掌しています。1741年(寛保元年)に奉納された石仏です。

寛保年間は第八代征夷大将軍 徳川吉宗の時代です。(暴れん坊将軍)

明神ヶ岳の山容

昨年、高清水自然公園(ヒメサユリ)の帰りに立ち寄った新鶴温泉「健康センター」です。

今年の4月22日にリニューアルオープンし、名称が「んだ」に変わりました。(Web掲載)

昼食は道の駅「あいづ湯川・会津坂下」内の農家レストラン「くうべぇる」で摂りました。

地元産のそば粉を使った十割蕎麦を食しました。



2013年5月27日、明神ヶ岳東面で山菜取りをしていた男性がクマに襲われ、死亡しました。

翌日、捜索隊4名が遺体の傍にいたクマに襲われました。(重軽傷)

明神ヶ岳周辺はこれまで6件の事故が発生し、2021年にはクマに襲われ、近くの沢まで引きずられました。(重傷)

死亡事故以来、明神ヶ岳の山開きはありません。(自主登山) 登山者も少ないので登山道は荒れています。

クマの糞がある付近には必ずクマがいます。人を襲ったクマはまた、人を襲うそうです。行かないのが一番です。

この日の早朝、郡山市安子ヶ島地区の林道をサイクリングしていたカップルが突然、クマに襲われました。

まさか、クマに襲われるとは思ってもいなかったでしょう。人里までクマが出没しています。

注意・警戒を怠ることなく、行動しましょう!!