のんびり歩き隊

                                                                  2022.5.15      曇り


          高鈴山

           茨城県 日立市                                                            HG登山愛好会


コロナ禍の中、2年ぶりにHG登山愛好会の山行が再開されました。

本日は茨城県日立市にある御岩山~高鈴山~神峰山(高鈴県立自然公園)を歩きます。

HG地域公民館を6時に出発し、郡山東IC~日立中央IC~御岩神社駐車場に到着しました。

御岩神社は旧水戸藩の祈願所で藩主代々の参拝を常例としていました。水戸の御老公も参拝しました。

鳥居の左側に社務所があります。まだ開いていませんが、快く、御朱印をいただきました。

好きな花のひとつ、クリンソウが咲いていました。

御岩神社には188柱の御祭神が祀られています。

正面に桜門が見えます。

御神木の「三本杉」です。幹周8.48m、樹高50m、樹齢は500年以上です。

パワースポットを感じますねぇ~

表参道から御岩山登山口に向かいます。

御岩神社に家族の健康を願いました。

御岩神社は「神仏を祀る唯一の社」として他の神社、寺院に見られない独自の信仰を伝えています。

御岩神社奥宮へは表参道と裏参道の2つのルートがあります。

表参道を登り、御岩山山頂をめざします。昨夜の雨で登山道がぬかるんでいます。

かびれの峰へと続きます。

水戸光圀公は「かびれ神宮」の池の水で筆染めの義を行い、大日本史編纂を祈願したとされています。

結構きつかったですねぇ~

表参道と裏参道との合流点です。

根っこむき出しの急登です。

最近、御岩山山頂周辺で道迷いが増えているそうです。しっかりと注意を促す案内板を見ていれば、、、

もう直ぐ御岩山山頂です。本日の参加者は15名、列をなして登ります。

かびれの峰 御岩山山頂です。清掃用具を手にしている管理人さんがいました。(写真中央)

山頂の岩場に立つIさん

奥久慈男体山~八溝山を望むことが出来ました。

管理人さん曰く、3つの岩が「御岩」だそうです。

御岩山~高鈴山へは約1kmあります。ここでちょっとした道間違い!案内板に書いてありましたねぇ~

気を取り直して、、、馬酔木のトンネルを歩く。

登山道が舗装道に合流しました。道幅は狭いですが、軽カーなら大丈夫!

舗装道は高鈴山山頂へ続きます。

高鈴山山頂の展望台が見えて来ました。

   

高鈴山は多賀山地の主峰で東は太平洋、南は筑波山、西は那須連山、北は阿武隈山地が一望出来ます。

高鈴山は一等三角点の山です。「花の百名山」ではセンブリの咲く山として紹介していますが、、、開花は9月頃。

写真右中端は太平洋です。手前に「五浦海岸」彼方に「塩屋岬」が見えました。

白い大きな塔は高鈴山レーダ雨量観測所です。北は福島県二本松市まで観測しています。

このようなレーダ雨量観測所が全国に23箇所あります。

偶然にも次回の山行地「白鷹山」にもレーダ雨量観測所があり、東北・北陸地方の一部を観測しています。

舗装道はレーダ雨量観測所の管理道路のようです。登山道を引き返し、御岩山~神峰山をめざします。

御岩山への登山道を通り過ぎ、向陽台~神峰山に向かう途中、2回目の道間違いをしました。

この登山道を登ると分岐がありました。「直進」と「右折」で案内板はありません。

登山道なりに進むと急坂を降って行きました。GPSで確認すると御岩神社方面に降っています。(表参道へ)

分岐まで戻ることを提案、山爺は御岩神社でハイキングMAPをいただいて来ました。

分岐で方位を確認、MAPをよく見ると、登山道ではあるもののハイキングコースではありませんでした。

「右折」して降って行くと神峰山が見えました。良かった~良かった。

向陽台への林道に出ました。綺麗なトイレがありました。「ひたちアルプスハイキングコース」の表記あり。

林道を降って行くと舗装道になりました。左折すると向陽台です。右折するとトンネルがあり、通行止め。

こんなところで訓練ですか。この場所を挟んで2箇所、神峰山への登山ルートがあります。

ひとつはハイキングコースになっていません。合流しますが注意が必要です。

ヤマフジの花を見ながら、、、、向陽台へ。

   

舗装道はゲートで閉ざされていますが、神峰山と高鈴山の登山口になっています。

チャーターバスが向陽台駐車場で待機していました。(駐車場にトイレなし。)

午後から「日鉱記念館」の見学があるので、、、神峰山は中止になりました。

向陽台の駐車場から直ぐ近くに「日鉱記念館」があります。

1905年(明治38年)12月、久原房之介氏は赤沢銅山を買収し、日立鉱山として開業しました。

工業都市日立市の発展の原点であり、茨城県の近代鉱業の発祥でもあります。

旧久原本部は日立鉱山開業当時、久原氏がここに住み、幹部たちと労苦を共にしました。

塵外堂には社祖久原氏をはじめ物故従業員の御霊が祀られています。

   

第一竪抗です。

1906年(明治39年)から1981年(昭和56年)の閉山までの75年間、鉱山の大動脈として活躍しました。

坑道の最深部は地下950mに達しています。このような竪抗が16基あります。

   

電気機関車 十三号

鉄道に興味があるので電気機関車のパンタグラフが気になっています。押し上げ力はどうなっているのかな。

この電気機関車は明治末期から50年間、専用電気鉄道及び製錬所構内の輸送に活躍しました。

電気機関車のメンテナンス担当者5名で、、、かの「日立製作所」を立ち上げたとか。

作業などに使用されたバッテリーカーです。明治時代にも無公害車があったんだあ~

日鉱記念館の裏に「神峰山」が見えます。

日立鉱山の事業は時代に対応しながら、JX金属グループに引き継がれました。

沿革によれば日産自動車、日立製作所、ENEOSなどの大企業が名を連ねていました。



高鈴山は「花の百名山」です。イワウチワが終わり、センブリは9月に咲くので楽しみが半減、、、

日鉱記念館で近代日本の礎を築いた歴史を見学出来たことが収穫でした。良い企画でした。

「今回の教訓」

「ひたちアルプスハイキングコース」に限らず、国土地理院の地図にない登山道があります。

GPSでも確認出来ない登山道があるので、現地の「ハイキングMAP」などの入手をお勧めします。