2022.12.13 晴れ
鹿狼山&虎捕山
福島県 相馬市・飯館村 オニオンズ
郡山IC~東北自動車道~桑折JCT~福島相馬道路~相馬IC~常磐自動車道~新地IC~鹿狼山まで来ました。
福島相馬道路が開通したので相双地区への移動が容易になりました。
前回、鹿狼山に登ったのは2015年(平成27年)1月1日です。
初日の出を拝しながらY君と福島県内で「一番早い山開き」に参加しました。
鹿さんと狼くんがお出迎え、平成31年3月に奉納されたので前回はありませんでした。
小滝があったんですねぇ~
鹿狼山山頂へは5つの登山コースとふたつの連絡コースがあります。
本日は樹海コース~山頂~眺望コースを歩きます。樹海コースの一部で伐採作業があるとのことです。
歩き易い登山道ですが、、、前回の初日の出山行では凍結していました。
モヒカン頭が特徴の鹿狼山山頂です。
樹皮を観察しながら歩きました。丸いドングリの実が生るクヌギは樹皮の彫りが深いです。
楕円形のドングリの実が生るコナラの樹皮はクヌギに比べ荒くないですねぇ~
まだら模様のヤマモミジです。
リョウブは縦に茶色の縞々が特徴かなあ~
シバグリはゴツゴツ感のないまだら模様です。材質は腐りにくいことから鉄道の枕木に使用されました。
海が見えましたあ~
福島相馬道路を走行中、小雨がパラ付いていましたが、、、天気予報通り、青空が現れました。
山頂まで約700mの地点まで来ました。案内板の「手長明神」とは、、、何だろう。
お知らせ通り、枯れ枝の伐採作業が行われていました。チェーンソーなどの荷揚げが大変ですね。
安全に、安心して歩くことが出来ます。ありがとうございます。
「みちのく潮風トレイル」の標記がありました。
東日本大震災からの復興に資するため、環境省が策定した「東北の新しい道」です。
青森県八戸市蕪島~福島県相馬市松川浦までの太平洋沿岸をつなぐロングトレイルです。(約1000km)
福島県内には新地町コース(約20.4km /約5時間30分)と相馬市コースがあります。
イタヤカエデの樹皮、表現が難しいなあ~
樹皮を観察しながら登ること約40分、鹿狼山山頂に到着しました。
鹿狼神社は887年(仁和3年)に創建され、大山祗命が御祭神です。
案内板には鹿狼山は手長明神の伝説を持つ、古くから信仰されて来た山とありました。
手長明神伝説とは、、、
昔々、この地に鹿と狼を連れた手長明神が住んでいたことから「鹿狼山」と呼ばれるようになったとか。
貝を好む手長明神は長い手を伸ばし太平洋の貝を採って食べ、貝殻は「新地貝塚」になった伝説もあります。
足尾神社です。
足の病を治す神として信仰が高まり、草履・わらじ・ハサミが奉納されています。
吾妻連峰~栗駒山~蔵王連峰を見ることが出来ます。本日は無理、無理。
眼下に新地町の街並みが広がっていますが、、、東日本大震災の爪痕も残っているようです。
山頂広場には二等三角点の標石とベンチ、元県知事 佐藤栄佐久氏の鹿狼山登頂記念碑がありました。
左端の石仏を見ると、、、髪型に注目。古墳時代の埴輪や弥生時代の男性の髪型「みずら」ように見えました。
福島相馬道路が開通したので、、、
来春早々、鹿狼山ハイキング+鹿狼の湯+松川浦観光+ほっきグルメの旅をしましょう。
鹿狼の湯は第2・第4火曜日は休館日です。
下りは眺望コースを選択しました。山頂から約200mが眺めの良い登山道になっています。
後は尾根歩きと石段、、、
鬼ヶ城山で「鬼」アザミを見つけました。鹿狼山のアザミは「鹿」アザミ、それとも「狼」アザミ?
眺望コースの大半は急坂の石段でした。
分岐まで降りて来ました。
樹海コースは約1600m/約40分、眺望コースは約1100m/約40分のコースタイムです。
「もう一回、登ろうか。」の声が聞こえました。
鹿狼山で出会った登山者の多くは山爺と同年代、健康のために歩いているようです。
山爺のボケで常磐自動車を南下してしまいました。「セデッカかしま」で休憩し、南相馬鹿島SAでUターン。
来年こそは「相馬野馬追」を観に来ます。
南相馬鹿島SAからモヒカン頭の鹿狼山を望む。(写真中央)
次の目的地、虎捕山へ向かいます。
山津見神社です。初めて参拝します。
神社の右手に虎捕山への登拝口がありました。
石碑には「虎捕山津見神社御本殿参拝入口」と刻まれています。
イノシシ侵入防止柵でしょうか。取手のシンプルなアイデアがいいですねぇ~
「山火事出すな!」の看板、Web検索で新たなことが判りました。
倒木がありましたが大丈夫です。
登山道にあった黒い岩、珍しいのでパチリ!
根っこ坂を登ります。
風の力かなあ~、捻じれて折れました。
手水舎が見えて来ました。
山津見神社奥ノ院の鳥居です。一礼して安全登山を願いました。
鬼の隠れ家のような、、、虎が居そうな大岩がありました。伝説の「橘墨虎」の隠れ家かも知れません。
最初の梯子です。幅が狭く、岩との隙間も狭いのでつま先しかかかりません。
梯子とクサリ場を覗き込む。下りはパスしたいなあ~
松にさえぎられ、眺望は良くありません。
振り返ると奥ノ院が見えました。
梯子を上ると奥ノ院です。
後方に注意をしながら安全登山を願いました。
奥ノ院から虎捕山山頂をめざします。
大岩の上に小さな祠がありました。
大岩の展望台には転落防止のクサリが張られていました。
三等三角点の虎捕山山頂です。眺望はありません。
山頂~奥ノ院まで尾根を歩き、戻ります。
下りコースはクサリとロープの連続です。午前中の雨の影響がなく、滑ることなく降りることが出来ました。
金華山からの眺めです。「飯館牛ブランド」を復活させよう。
クサリ場の急斜面からの緊張感が解け、トラバースして尾根に取り付きます。
無事下山しました。山津見神社にお詣りして帰りましょう。
山津見神社の拝殿入口は自動ドア、お守りは自動販売機で購入、、、近代的な神社、初めてです。
天井には真新しい242枚の狼の眷属絵がありました。(眷属 「ケンゾク」と読む=神使)
Webによると、、、
2013年(平成25年)4月1日、火災が発生し、社殿・宮司宅が焼失しました。
2015年6月に社殿を再建、天井絵は東京芸術大学の学生により、2016年10月に収められました。
山火事出すな!
日本武尊の像です。
山津見神社の眷属は狼です。拝殿を雌雄の狼が護っています。
虎は何処に行ったの、、、
昔々、凶賊 橘墨虎たちを源頼義が討伐したのですが、墨虎を捕らえることが出来ませんでした。
頼義の夢に山の神が現れ、「白狐の足跡を追え」との神託があり、、、大岩に潜んでいた墨虎を発見。
臣下の藤原景道の投げ付けた短刀が墨虎の背中から腹に突き刺さりました。
墨虎が討伐されたことで近隣の人々は安堵し、墨虎を討ち取った山に「虎捕山神」を祀ったとさ。
今年の干支は「虎」です。「干支の山に登ろう。」と言うことになり、虎捕山山行を計画しましたが、、、
一座だけではもったいない。飯館村から足を伸ばして新地町の「鹿」と「狼」をお供に加えました。
福島県内で動物の名が付く山を調べました。企画「干支の山に登ろうシリーズ」も面白いかも。
今年も残すところ、数日になりました。