のんびり歩き隊

                                                                    2021.1.23    曇り


          良々堂山&一本山毛欅

           福島県 いわき市                                                             のんびり中隊


   

郡山市在住の「K付き」さんのブログ「良々堂山」を拝見し、令和3年の初山行をYさんと歩きました。

ここはいわき市三和町差塩(さいそ)地区にある「差塩良々堂三十三観音」の参道入口です。

参拝者専用の駐車場(約10台)がありました。良々堂山(ややどうさん)と読みます。

参道入口まで自宅から約50km、約1時間の距離にあります。静かな山歩きが出来そうです。

苔むした石は、、、「桃太郎石」です。

杉並木の参道がY字路に分かれました。どちらを行っても本堂に辿り着きますが、、、急坂を登りました。

差塩良々堂三十三観音の本堂です。

参道案内によると、その昔、僧丹心により開基・建立、寛政年間に宮城の僧独国によって開山されました。

差塩良々堂三十三観音の順路は本堂の裏手からスタートします。良々堂山を時計回りに廻り、本堂に戻ります。

十六羅漢

文政年間の初め、独国和尚の弟子の無涯が西国三十三観音を巡り、堂下の土を巨石の下に移し入魂したとのこと、、、

西国と同形の「石仏」や「十六羅漢」を弟子や信者が寄進し、1830年(文政13年)に完成しました。

巨石に建つ、約190年前の「十六羅漢」に新型コロナウイルスの終息を祈願しました。

第一番札所 如意輪観音

如意輪観音は財宝を施すことによって物心両面にわたって利益を与える菩薩さまです。

第二番札所 十一面観音

十一面観音は諸病から逃れさせ、財宝を得させ、敵難・水火難を避けさせ、虫毒や寒熱にも侵させず、

衆生を長生きさせる菩薩さまです。(衆生とは一切の人類や動物のことです。)

第三番札所 千手観音

千手観音は千の慈眼、千の慈手を備え、衆生を迷いの苦海から救済する菩薩さまです。

落ち葉の積もるフワフワの稜線に出ました。

第四番札所 千手観音

鈴が上を向いているようです。それとも、、、パックンチョ。

第五番札所 千手観音

第六番札所 十一面観音を飛ばしてしまったようです。

第七番札所 如意輪観音

   

第八番札所 十一面観音

第九番札所 不空羂索観音

第十番札所 千手観音

第十一番札所 不明

水石山山頂に建つ、航空管制レーダーのアンテナ2本が見えました。

   

第十一番札所からYさんのドローンがフライト、空撮で周辺の景観を見せていただきました。


後日、写真を追加しました。

第十一番札所上空からの西国三十三観音群

第十一番札所の岩の上に座って上空を眺めています。



   

第十二番札所 千手観音

岩の割れ目、上部にスズメバチの巣がありました。活動シーズンは注意、、、近づかない方が良いかも。

順路に従い、第十三番札所を探しましたが見当たりません。

第十三番札所ではなく、、、先に第十五番札所がありました。

後続のいわきナンバーの登山者が第十一番札所に立っています。挨拶を交わしました。

第十三番札所 如意輪観音

第十四番札所 如意輪観音

第十五番札所 十一面観音

   

第十六番札所 千手観音

第十七番札所 十一面観音

第十八番札所 如意輪観音

第十九番札所 千手観音

第二十番札所 千手観音

第二十一番札所 聖観音

聖観音は如意輪観音、千手観音、十一面観音などのように三十三の姿に変化しない観音で衆生の願いを聞き届け、

何事も恐れず強い信念を与える菩薩さまです。

第二十二番札所 千手観音

「22番」は山爺のラッキーナンバーです。他の菩薩さまよりもより一層、お願いしてしまいました。

第二十三番札所 千手観音

   

第二十四番札所 千手観音

案内板にセミの抜け殻が付いていました。全ての案内板は差塩小学校のみなさんが製作したものです。

第二十五番札所 千手観音

第二十六番札所 千手観音

   

第二十七番札所 如意輪観音

約190年前の歴史ある観音の中で比較的新しい如意輪観音が巨石の上に座していました。

   

第二十七番札所の背向かいに良々堂山の案内板がありました。良々堂山山頂です。

三等三角点にタッチ、点名は「矢々戸」です。

第二十八番札所 聖観音

急坂を降ります。小さなアップダウンが連続します。

第二十九番札所 馬頭観音

第三十番札所 千手観音(杉根元)・弁財天(岩上)

第三十番札所の岩は杉の根元を持ち上げているようです。

第三十一番札所 聖観音

第三十二番札所 千手観音

令和3年の初山行はアキレス腱の痛みもなく歩くことが出来ました。

最後、、、第三十三番札所 十一面観音です。

杉木立の中に「本堂」と「十六羅漢」が見えて来ました。

独国和尚の石刻

独国和尚は宮城県女川の生まれで山形県置賜地方、福島県信達地方・磐城地方の南東北で修業しました。

祈祷や観音碑の建立で多くの足跡を残しました。

天明の大飢饉から村人を救済するため、、、その願いが「十六羅漢」が込められています。

約2時間で西国三十三観音を巡礼することが出来ました。(10時下山)

本堂の扉を開けると三十三観音の御朱印(スタンプ)あるので各自、いただくことが出来ます。

   

折角、ここまで来たのだから、、、「三和の里ふるさとマップ」にある「差塩湿原」に立ち寄ることにしました。

大きな湿原ではありませんが時節になると「ミツガシワ」などの花が湿原一面を彩るそうです。

専用の駐車場には綺麗なバイオトイレが設置されていました。

昨年末、「閼伽井岳&水石山」に登った際、気になっていたことがありました。

調査不足のため、立ち寄ることは出来ませんでしたが、、、今回は調べて来ました。

昔、共同牧草地として開拓していた時、巨石が出現したそうです。

「三和の里ふるさとマップ」では「差塩の巨石」として紹介しています。

巨石はいわき市営牧野(牧草地)のど真ん中にあり、「宇宙岩」「ブナ石」「エアーズロック」とも呼ばれています。

観光地ではありません。

巨石の上に立つと遮るものがないので水石山、湯ノ岳、矢大臣山、二ッ箭山などを望むことが出来ます。

条件次第では太平洋が見えるとか、、、

更に気になることがあります。足元から一本の白いライン(約30mm幅)が巨石の先まで伸びて、、、

太平洋の方向を指しているかのようです。

白いラインはペンキなどで書かれたものではありません。(石英脈で構成されてることが多いそうです。)

白いラインは自然界の中で偶然に出来たものなのか、、、ミステリーです。

巨石の不思議なことは他にもあります。白いラインが2箇所クロスしているところがあることです。

   

Yさんのドローンで空撮を楽しませていただきました。


後日、写真を追加しました。

宇宙から宇宙岩に立つ山爺を捉えています。

いわき市営牧野にポツンとひとつある宇宙岩は、、、まさに巨石です。

宇宙岩に立つ山爺



巨石から直ぐのところに「一本山毛欅」があるので行ってみることにしました。

「一本山毛欅」の山頂には「一本のブナの木」が立っていることをイメージしていたのですが、、、

ジオグラフィカによると山頂は写真正面の「マツの木」の下にあるようです。

   

一本山毛欅への登山道は不明瞭で踏み跡も弱く、赤色テープが頼りです。

三等三角点にタッチ、点名は「南山」です。

本日の牧草地は貸し切りでした。

巨石の上で昼食にしました。Yさんから「たけや」さんのおにぎりをいただき、おでんを食しました。

手先が冷たかったので、、、おでんで温まりました。

このパワースポット、ミステリーゾーンにもう一度来てみたいと思います。

巨石の上から星景写真も撮ってみたいなあ~



緊急事態宣言の中、令和3年を迎えました。元旦はいわき七浜から「初日の出」を狙っていましたが、、、

天気が悪く断念しました。「GoToトラベル」も2月7日まで中止になりました。(再延長あり。)

福島県民割は使用出来るので「密」の日時を避け、磐梯熱海温泉の湯船にのんびりと浸かりました。(五十肩治療)

参拝者の少ない時間帯を選んで開成山大神宮にお詣りにも行きました。今年も制約される年になりそうです。

、、、と言う訳で初山行も本日になってしまいました。

全世界で新型コロナウイルス感染者数が1億人を超え、約200万人の方がお亡くなりになりました。

収束しない、、、終息しない、、、全く先の見えない日々を過ごしています。

県外の山行を計画していますが今年は無理かも、近間の低山をストレスを溜めないで「登り隊」と考えています。

今年も宜しくおねがいいたします。