のんびり歩き隊

                                                                  2021.11.7      晴れ


          霊山縦走登山(紅葉トレッキング)

           福島県 伊達市 霊山町                                                         のんびり小隊


本日は伊達市主催の「霊山縦走登山」に参加します。(要予約 14名)

集合時間の7時30分に間に合うように自宅を5時15分に出発、空にはオリオン座が輝いていました。

先週、キャンプ泊を考えて保原町の「赤坂の里森林公園キャンプ場」を視察して来ましたが、、、所用で断念。

登山口駐車場に車中泊した登山者が朝食の準備をしていました。

見下し岩に立つ登山者にズームUPしました。(赤い点)

霊山縦走登山の受付が始まりました。毎年、春と秋に伊達市主催の霊山縦走登山の募集があります。

今年の「紅葉トレッキング」は10月下旬~11月上旬の休祝日の5日間、開催されました。(参加費 ¥2,000円)

受付を済ませ、、、りょうぜん紅彩館のバスに乗り込み、スタート地点の「湧水の里」に向かいます。

   

ここは「湧水の里」の駐車場です。霊山縦走登山(北霊山コース)の起点になっています。

本日の参加者は17名、ガイドさんは霊山道先案内人会の3名、総勢20名です。

ガイドMさんのリードで準備運動、湧水の里管理事務所に向かいます。

途中、振り返ると信達平野は雲海に覆われていました。

   

湧水の里管理事務所で本日の行程(霊山登山マップ)をいただきました。(標高430m)

湧水は軟水で霊山の岩の間から長い年月を経て湧き出ています。

管理事務所で湧水の持ち帰り用にペットボトルを販売しています。(1.8L/¥150円)

湧水の里にはオートキャンプ場もありますが、、、WILDのようです。

オヤマリンドウが咲いていました。

ここで一句詠みました。【白き海 優しくつつむ 伊達の里】

いいですねぇ~、ここから先の紅葉が楽しみです。

大黒岩です。

東屋で体温調整、飴をいただき小休止。この先が紫明峰入口になっています。

霊山閣跡への分岐まで来ました。霊山閣まで約1.1kmあり、登山道は林道大霊山線に交わります。

林道大霊山線を霊山こどもの村方面に左折すると大石登山口があります。

ルートは大石登山口~一の鳥居跡~紫明峰入口~日枝神社に交わります。次回、歩きます。

賞仙洞です。大岩の割れ目から空が見えています。(写真中央下部)

名もない岩ですが、、、何に見えますか。

山爺でもこの穴の大きさであれば、難なくクリアです。

八方観です。向かい側の岩が人の顔をしているとか、、、

紫明峰は奇岩だらけ、登山道はアップダウンを繰り返します。

霊山が黒いゴツゴツした岩山の形になったのは今から約1500万年前と言われています。

この時代は日本列島が大陸から引き裂かれる地殻変動が起き、日本海が形成されました。

因みに吾妻連峰や安達太良山が形成されたのは約10万年前と言われています。

この大岩はサルの顔に見えませんか。イヌの顔かなあ~

左手は巨大な一枚岩の不動岩です。片桟橋は絶景ポイントです。

9時40分になりましたが、、、まだ雲海が桑折町~国見町を覆っています。写真右端に半田山が見えます。

護摩壇の穴より大きいです。すんなりと通過しました。

ガイドのOさんが山爺に「ワシ岩」の紹介をしてくれています。

現在は岩の上の木々が茂り、見えなくなっています。ワシが今にも飛び立つ姿をしているそうです。

ヒマラヤ山楽会以来の隊列歩きです。写真撮影ため、いつも最後尾でした。

紫明峰の真上に立っています。

紫明峰からの景観です。

黒いゴツゴツした岩は火山角礫岩、または凝灰角礫岩と言う岩石で地元ではイボ石と呼ばれています。

天狗岩です。通称ゴリラ岩とも呼ばれています。右隣が稚児岩です。(写真なし)

天狗岩からの景観を楽しんだ後、小休止。これだけの参加者なので、、、渋滞が発生します。

霊山の日枝神社が一ノ宮、麓の大石地区の日枝神社が二ノ宮になっています。

賽銭箱は石製で持ち運びは出来ません。未だにお賽銭は取り出せていないとのこと、、、

日枝神社の左手に千手観音堂があります。信達三十三観音の二十九番札所の奥の院になっています。

千手観音さまの「手」に御光が射し始めました。

霊山寺跡に向かいます。落ち葉や松ぼっくりなどを拾ってリースやしおりを作るそうです。

独鈷清水です。弘法大師が独鈷を突き立てたら清水が湧き出たそうです。

霊山寺跡(寺屋敷跡)です。この一帯には33ヶ所以上の建物遺跡が残っています。

一番広い場所は天台宗特有の「にない堂」跡と思われます。江戸時代初期の「霊山寺縁起」によると、、、

霊山寺は859年、慈覚大師円仁が開基。984年、この寺屋敷遺構に移されて発展したとあります。

県内では会津の法相宗(徳一大師 慧日寺)と共に栄えました。

南北朝時代になると南朝方の陸奥国府になったことで1347年、北朝の手により、堂塔伽藍は焼失しました。

閼伽清水は紅葉清水とも言われています。

霊山の稜線が伊達市と相馬市の市境になっています。ここは相馬市側になります。

慈覚大師円仁は霊山寺の他、松島瑞巌寺、平泉中尊寺、山寺立石寺、恐山円通寺などを開基。

焼失しなければ「霊山寺の歴史」は大きく様変わりしたことでしょう。

一旦、日枝神社まで戻り、霊山城跡をめざします。途中、釣瓶落岩へのルートがありました。(今回はパス)

霊山のAさんです。有名人とのことです。

ヘルメットに羽根とうちわを付け、うちわには政治色強い文言が書かれ、、、突然、お経を唱え始めました。

、、、忘れました。調査中。

クサギでした。木や葉の薬品臭から「臭木」の名が付きましたが花はとても甘い香りです。

シナノキの巨木です。霊山にはこの一本のみとか。

霊山城跡です。霊山寺の本堂(根本中堂)があった場所と言われています。

南北朝時代、北畠顕家がここに城を立てる際、寺の山上伽藍をそのまま利用し、短期間に築城しました。

「寺院城郭」と言われているものです。

この石碑に書かれている文字は梵字と思っていましたが、、、

横に「金華」、下に「山」と刻まれています。(1848年建立)

近隣の住民は金華山の神(弁財天)の使いである蛇を信仰し、養蚕の守り神として祀りました。

昔はこの地から金華山を遥拝することが出来たそうです。

西物見岩からの景観です。紫明峰に陽が差しています。

会費には「弁当・飲み物・大きなどら焼き・菓子・風呂代・記念バッチ」が含まれています。

移動のバス代もですから、、、お安いです。寒いと思い「島根おでん」を持参、温めて食しました。

東物見岩です。ここで昼食を摂っている人もいました。密ですねぇ~

イブキジャコウソウです。何故、今頃、霊山に咲いているの~、夏に咲く高山植物と思っていました。

参加者のひとりがWeb情報から2日前に撮影された花の写真を持参。

予定のコースを一部変更して、案内していただきました。みなさん、大切に観てくださいね。

学問岩の間から吹く風を感じてください。

霊山の三角点(804.9m)は最高峰の東物見岩(825m)~蟻の戸渡りの間にあります。

三等三角点と刻まれた面が「南」を向いているか、スマホのコンパスで確認しました。OKでした。

蟻の戸渡りです。左側に落ちなければ大丈夫です。

ここも渋滞です。急がないでゆっくり渡りましょう。

望洋台からから鹿狼山を望む。(写真中央)

猿跳岩が良く見える岩があります。岩に行くには桟橋を渡りますが、、、高所恐怖症の山爺は行きません。

3人グループのお姉ちゃまが彼氏ふたりを差し置いて難なく渡ってしまいました。凄い!

弘法突貫岩です。弘法大師が鉄杖で突いたとされる直径約10cmの穴が数個あります。

弁天岩も渋滞していました。

弁天岩から見える奇岩は「トンガリコーン」のようです。

弁天岩からの景観です。

ヤマモミジです。

日暮岩には梯子で上ります。今回、初めて上りました。

日暮岩からの景観です。

日暮岩から見る宝寿台です。

今まで通り過ぎていた岩に「三四郎岩」の名が付いていました。

ここは1955年、黒沢明 映画監督の「姿三四郎」のロケ地です。姿三四郎のモデルは西郷四郎。

養父は会津藩筆頭家老の西郷頼母です。

頼母は1889年から10年間、霊山神社の宮司として過ごしました。四郎も霊山を訪れているとか。

因みに頼母は棚倉町にある馬場都都古和氣神社の宮司を1875年(明治8年)から約3年間務めました。

1880年(明治13年)、会津藩主 松平容保が日光東照宮の宮司となり、頼母は禰宜となり、、、、

会津城落城後、初めて再会を果たしました。

見下し岩からの景観です。駐車場にある山爺のコンパ―ノレッドが見えました。

参加者のひとりが「ムラサキシメジ」を見つけました。誰か、食べてみる~

下りの登山道から日暮岩にズームUPしました。

鍛冶小屋跡です。霊山周辺では鉄が採掘されました。その鉄を製錬して、農機具や僧兵の武器が作られました。

ホウ葉のお面です。

ゴールをめざし、、、ゾロゾロと。

ガイドのMさんが本日の行程をおさらいしました。ガイドのみなさん、ありがとうございました。

登山口のお店で霊山の産直品(肉厚シイタケ、高菜漬け)を買いました。

ガイドのみなさんが監修、今年の3月に発刊された「霊山ポケットガイドBook」も一緒に購入。

14時を過ぎていましたが、紅彩館の温泉に入り、霊山神社に向かいます。

林道大霊山線から本日、歩いた紫明峰を望む。霊山神社に行くまで大石登山口・展望台があります。

ここが霊山神社の表参道です。253段の石段の先に霊山神社がありますが、、、約10分上ります。

県道31号線を約1分下ると霊山神社の駐車場があるとのこと。足が痛いので、、、クルマで行きます。

霊山神社の駐車場には北畠顕家の像が立っていました。さらに上の駐車場までクルマで上れます。

舗装された参道は幅が狭く、マイクロバスは進入禁止になっています。(待避場所なし)

霊山神社です。1881年(明治14年)、北畠親房、顕家、顕信、守親を主祭神として創建されました。

南朝方の皇族、武将を祀る15の神社(建武中興十五社)のひとつに数えれれています。

いつものお願いをしてお詣り、御朱印をいただきました。

京都の嵐山から移植された「モミジ」とか、、、いい感じ、、、綺麗です。

手水舎にハートの形をしたモミジが、、、いいですねぇ~

霊山神社から紫明峰を望む。



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これまで霊山には7回登っています。漸く、8回目にして「霊山縦走登山」が出来ました。

縦走はひとりでは大変ですから、今年こそはと思い、予約しましたが最終日しか空きがありませんでした。

参加出来、ラッキーのひと言でした。ガイドのみなさんは年間約200名の登山者を案内するそうです。

みなさんの一生懸命さに魅かれ、ガイドBookを購入しました。霊山と言えば紅葉と思っていましたが、、、

見所がいっぱいです。春は1回しか登っていません。

霊山ニンジンやヤマスカシユリが咲く頃、爺ソロキャンプをしながら計画したいと思います。