のんびり歩き隊

                                                                    2021.3.20    晴れ


          国上山

           新潟県 燕市                                                                  薫SS隊


ここは新潟県燕市です。正面の連なりは左から国上山(くがみやま)~弥彦山~多宝山です。

本日、自宅~郡山IC~新潟中央IC~三条燕IC~道の駅「国上」まで来ました。(走行距離 約170km、約3時間)

タフトくんは昨年9月20日に納車~本日3月20日(6ヶ月間)で10,000km超を記録しました。

駐車場で新潟市在住のOさんご夫婦と待ち合わせ、国上山に登ります。(酒呑童子神社五重塔脇が登山口)

道の駅「国上」の登山口から国上寺の登山口まで約1時間歩くとのことなので、、、(駐車場奥が登山口)

ここ燕市分水ビジターSC駐車場までクルマで移動しました。史跡めぐり&お花と山歩きを楽しみます。

朝日山展望台に向かいます。

靄って良く見えませんが、、、越後平野が一望出来る展望台です。

粟ヶ岳~守門岳~越後駒ヶ岳~中ノ岳~八海山~巻機山~谷川岳~苗場山など新潟を代表する山々が座しています。

大河津分水路の先は長岡市です。

   

国上山中腹にある千眼堂吊り橋です。朝日山公園と五合庵を結ぶ長さ124mの吊り橋です。

谷底から約35mの高さにあり、空中散歩を楽しみました。

2月28日の宇津峰山行以来になります。本日は宜しくお願いいたします。

   

良寛さんは40歳の頃から約20年間、この「五合庵」で過ごしました。

托鉢行脚の拠点であり、ここで多くの漢詩・長歌・短歌が生まれました。(1914年再建)

五合庵の由来は、、、

良寛さんが国上寺に身を寄せていた時、住職を助け、本堂・阿弥陀如来像などの再建に尽力しました。

功を成し遂げた万元上人に草庵と毎日米5合をいただいたことから名付けられたとか。

「良縁」のご利益があるので、、、婆ぁばとお参りしました。

ネコノメソウ

朝日山展望台からず~っと一緒のおじさんです。「公園の管理人さんですか。」と聞きましたが違うようです。

   

おじさんが率先して案内をしてくれました。東屋のある場所に大昔は「弥彦神社」があったそうです。

鏡井戸です。酒吞童子にまつわる伝説があるようです。

国上寺の境内まで案内してくれたおじさんとはここでお別れです。

事前に申し込めば「国上山良寛史跡ボランティアガイド」さんに案内をお願い出来ます。

ここで御朱印をいただきました。(右手が寺務所)

   

国上寺・方丈講堂は越後の名将 上杉謙信公が戦勝祈願したお寺です。

「良縁」のご利益があるので香を焚いてお参りしました。

「幸せ観音」は山爺の御本尊「聖観音菩薩」さまです。

みんなで時計廻りに菩薩さまの廻りを3度廻りました。「幸せ(良縁)を授かり、健康で長生きしますように!」

越後一之寺 国上寺の山門です。越後三十三観音霊場の第二十二番札所になっています。

弘法大師の越後二十一ヶ所霊場では第二十番札所になっています。

樹齢千余年の「大銀杏」に健康・長寿を願う母たちです。パワースポットになっています。

本日のコースは歩けるのかなあ~、まだ、登山口に来ていませんけど、、、

六角堂

1187年(文治3年)源頼朝に追われた源義経は武蔵坊弁慶らと共に奥州藤原氏を頼って落ちのびる途中、

寺泊を経て、国上寺に参拝、無事を祈願して持仏の「大黒天木像」を寄進したと伝えられています。

越後新四国第三十番 国上寺・本堂

本堂四面に描かれている登場人物(上杉謙信、酒呑童子、源義経、武蔵坊弁慶、良寛)

話題になっているイケメン官能絵巻は日本画家 木村了子氏の作品です。

東面の龍乗遊戯之絵巻

北面の露天風呂湯浴之絵巻

弘法大師の「五鈷掛けの松」です。

弘法大師が中国より帰国の途次、三鈷と五鈷を投げました。三鈷は高野山の松に掛かりました。

五鈷は国上寺のこの松に掛かり、真言道場になりました。

雷井戸です。由来は「今昔物語」にも記載されているとか、、、

大師堂には弘法大師の像が安置されています。「良縁」のご利益があるのでお参りしました。

国上寺境内にある国上山登山口です。トレッキングスタートです。

登山口近くに朽ちた社が二社ありました。左手下方には朱色の鳥居もありました。神仏分離の遺産かなあ~

早咲きのサクラのようです。

   

登山道はしっかりしていて、傾斜もきつくなく、、、婆ぁばも歩くことが出来そうです。

登山道脇にカタクリなどが咲いていましたが、、、まだ、蕾です。

佐渡島が見えました。真っ白に雪を纏った山は金北山(標高1127m)です。

お花の山ですから、、、初夏に訪れてみたいなあ~

   

登山道脇に木彫りの小さな「六地蔵」がありました。

人は生前の善行や悪行によって行先が地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道に分かれるとされています。

六道の苦しみを救うのが六地蔵です。

鏡井戸近くに「あなたの俳句・川柳を国上寺に遺しませんか。」の案内板がありました。

参道や登山道に句碑が多いのはそのせいかも、、、(金額はお寺に問い合わせとのこと。)

五合目、「あか谷みはらし」です。

「あか谷みはらし」から弥彦山を望む

春のポカポカ陽気の中、オウレンロードを歩きました。

セリバオウレン

国上山にはたくさんの山野草が咲きます。

大河津分水路展望台への分岐です。右折すると約50m先に展望台があります。左折すると山頂(約100m)です。

治水遺産になっている「大河津分水路」です。(写真右上)

ブナの小径を登ると国上山山頂です。

魚のウロコようにびっしりと、、、キノコが枯れ木に張り付いています。

ナニワズの雌花のようです。(写真中央)

実は有毒で食すると体が麻痺するそうです。触ったり、匂いを嗅いだりしないことです。(皮膚炎・喉炎症)

カンスゲ

   

国上山山頂(三等三角点)です。立木に遮られロケーションは良くありませんが、広々としていいですねぇ~

Oさんがコーヒーを煎れてくれました。4人でベンチに座り、薫SS時代や近況などを話し、、、寛ぎました。

下山コースは山頂~蛇崩~大山祗大神~ちご道~大河津分水ビジターSC駐車場まで戻ります。

これからの登山道沿いはお花畑になります。

日本海側に生息するミスミソウは大型であることから、オオミスミソウと呼ばれています。

色の種類が多く、白、ピンク、赤紫、青など混合色も含めると多彩です。

濃い青色したオオミスミソウ

薄紫色したオオミスミソウ

花弁のように見えるのは萼片で6~9枚あり、細いものや幅の広いものもあります。

オオミスミソウの中心の黄緑色の子房にたくさんの雌しべが付いています。周りにも雄しべがたくさん付きます。

同じ白のオオミスミソウでも「しべ」に色の違いがあります。

剣ヶ峰分岐を左折すると黒崎城跡、国上山~弥彦山~多宝山への縦走路になります。

オオミスミソウの群生

オオミスミソウ協奏曲

新しい古峯神社の御札が奉納されていました。

蛇崩です。国上山はお椀を伏せたような形をしていますが、、北斜面は流紋岩が露出した断崖になっています。

黒崎城跡(山城)です。

城内から14世紀の遺物が採取され、南北朝時代に城が存在していた可能性がある。

室町時代中期には城は確実に存在している。(記録あり)

1509年(永世5年)、長尾為景が守護 上杉房能を攻め殺し、城を奪取した。

1545年(天文14年)、長尾晴景の命によって長尾景虎が攻撃し、落城した。

上杉家家臣 山岸氏が入城し、上杉景勝が会津に転封されるまで存続したと考えられている。(Web情報より)

この下は断崖絶壁です。弥彦山が見えています。

「大山祗大神」が祀られていました。

ちご道は「山の神参道」なのでしょうか。

栄養たっぷりのショウジョウバカマ、大きいですねぇ~

白のショウジョウバカマを見つけました。

山の神参道はまだ続きます。

陽を浴びたカタクリが大きく開花しました。

濃い青色したオオミスミソウにうっとりしました。綺麗ですねぇ~

白のキクザキイチゲ

姥権現さまかなあ~、国上山は女人禁制の霊場で掟を破り登ろうとして石と化したのかなあ~

水色したキクザキイチゲの群生

隧道の上を舗装道が走っています。(ちご道に3ヶ所あり)

最後の隧道を通らず、舗装道を歩いて燕市分水ビジターSCまで戻りました。

下りの登山道ではたくさんのお花と出逢いました。

燕市分水ビジターSCから道の駅「国上」への途中、縁起の良い「アオサギ」で出逢いました。

国上寺で「良縁」のご利益を祈願し、アオサギに出逢い「幸運の前兆」、良縁を運んでくれるといいですねぇ~

道の駅「国上」に隣接する酒呑童子神社です。ここも「良縁」のご利益があるのでお詣りしました。

弥彦神社の大鳥居です。上越新幹線開通を記念し、奉建されました。(昭和57年)

日本一の両部鳥居です。(高さ30.16m、柱間20m、笠木の長さ38.5mの特殊鋼鉄製)

昼食は長岡らーめん「みずさわ」さんに連れて行っていただきました。

   

国上山山行の一週間前、「日本海ラーメン」がTVで放映されました。

山爺は燕三条背脂ラーメンを食したく注文、、、血管が詰まるほど、ギドギド感はありません。(写真左)

婆ぁばは長岡ラーメン(生姜醤油)を注文、生姜の味が効いた美味のスープでした。(写真右)

このあと、道の駅「燕三条地場産センター」に立ち寄り、富士山のぐい呑みを買い、帰路に着きました。



オオミスミソウが観たくて、、、これまで角田山に2回、弥彦山に1回登りました。

今回、Oさんの案内で史跡めぐり&観光を兼ねた「国上山お花見山行」が実現出来ました。感謝です。

登山コースも婆ぁば向きに選定していただき、翌々日からの孫守りに支障が出ませんでした。

それにしても、山野草の多さ・大きさにびっくり、満足の山行でした。自然は大切にしたいものです。

帰路の途中、磐越自動車道を走行中に福島県中通り地方で震度5弱の地震を観測しました。

磐梯熱海ICが閉鎖になり、国道49号線を走り、帰宅しました。真っ先にTV、、、

自宅、車庫、吞兵衛山荘、ブロック塀などの状態を確認しましたが、玄関の置物が倒れていただけでした。

前回(2月13日発生 震度6弱)の地震対策が功を成したのでしょう。何事も早めの「行動」が大切です。