のんびり歩き隊

                                                                    2020.5.26   晴れ


          宇津峰

           福島県 須賀川市                                                            のんびり小隊


   

高旗山以来、約3週間歩いていません。外出せずに夏野菜の苗を植える準備などをして過ごしていました。

本日の予定は「松の緑芽摘み」をして、、、10時を過ぎると曇り空の合間から陽が差して来ました。

ちょっと、歩いて来ようと思った先が「宇津峰」です。ここは塩田登山口です。

これまで宇津峰には山開き、御来光、焼き肉パーティーなど6回登りました。

雲水峰神社の鳥居の手前には福島の名水30選の「雲水峰清水」や歌碑があります。

鳥居ををくぐるといきなりの急登です。ワンちゃんを連れた若者が登って行きます。

   

額の汗を拭き拭き、「こかげ広場」に到着しました。山開きが中止でなければ刈り払いされていたでしょうに、、、

トイレの脇に「谷田川49号線」への案内板がありました。クルマも上がれる林道のようです。

雑草の中に咲くアヤメ、園芸用のハナショウブかなあ~

ホウの葉脈を撮ったのですが、、、

案内板にあった「初見台跡」でしょうか。ロケーションはありません。

鳥に開けられた新しい穴、キツツキかなあ~

鬼の形相

宇津峰山頂直下に大きな岩がありました。御神体のようです。登る度に新たな発見があります。



後 記

須賀川市「市民の森」の宇津峰のパンフレット(宇津峰城)を見ると鳥瞰図に「星神社」の名が記載されていました。

もしかして、星神社の御神体かも知れません。稜線には宇津峰城の他、星ヶ城、長平城が描かれていました。

他に堀切や「須高山岳郭」もありました。2011年(平成23年)11月、牡丹平登山口から登った時のHPに、、、

「須高山岳郭」を見間違い、早とちりして「須賀川高等学校山岳部」の道標と記してしまいました。

「郭」と「部」の見分けが出来なかったようです。次回、須高山岳郭を確認して来ます。



石祠の屋根は崩れたままでした。蓬田岳が見えています。

新型コロナウイルスの影響で「2020ジュピアランドひらた芝桜まつり」も中止になりました。(公園内閉鎖)

福島空港の滑走路も何故か元気がないように見えます。

   

鳥居をくぐると枡形に土塁を巡らせた千人溜があります。三親王も何処か寂しそうです。

    

二等三角点のある宇津峰山頂です。

牡丹平登山口に続く登山道です。登山ルートの中で一番距離が長いのでトレーニングに良いでしょう。

正午のサイレンを合図に塩田登山口をスタートして来ました。帰宅するのも早いので、、、

馬場平登山口をめざし、ピストンすることにしました。少しは減量になるでしょう。

途中、絡み付いた「おもろい木」がありました。

ツクバネウツギかなあ~

舗装道に出ました。「新奥の細道」は舗装道を横切り、馬場平登山口に続きますが、、、

気が変わりました。ルートを変更します。舗装道を真っ直ぐ進み、「御井戸の清水」を経て山頂に戻ります。

P567に立つアンテナかなあ~ (望遠約300mm相当)

展望台がありました。古びたパノラマ図は見ることが出来ませんが、、、その先は郡山の市街地です。

展望台にある東屋の柱に絡み付く木。ここに置いた方はユーモア&センスのある人ですね。

東屋の先、舗装道の左手に階段がありました。何処に続くのか、興味が湧きます。P567かなあ~

   

舗装道の終点です。「御井戸の清水」「山頂・切岸空堀」「花見台」の案内板がありました。

東屋のある展望台が花見台のようです。駐車場はありませんが、駐車スペースはあります。(路肩)

周りを見渡すと踏み跡・テープがありました。東屋の先の階段~P567~舗装道終点が繋がっているかも、、、

登山道の修理、ありがとうございます。安全に歩くことが出来ました。

   

舗装道の終点から約100m歩くと東屋のある広場に出ます。広場の左隅に「御井戸の清水」がありました。

塩田登山口の「雲水峰清水」はマツクイムシの消毒散布ため、飲めない張り紙がありましたが、、、

こちらは大丈夫のようです。標高約600mの高地に湧き出る「御井戸の清水」は、、、

南北朝の戦乱が続いた14世紀中期から南朝の拠点である雲水峰城に立て籠もった皇族・武士などの飲料水でした。

御井戸の清水から山頂まで急登の階段が続きます。クサリにつかまりながら昇りました。

ユキザサ

ユキザサの群生の写真を撮りながら、漸く、山頂に着きました。

ベンチに腰掛けランチタイムにしました。隣に座っている小母さんに話し掛けました。

山爺と同じNikonと双眼鏡を持っていたから、、、ほぼ毎日、宇津峰に登り、野鳥の観察をしているそうです。

本日、撮影した野鳥と山野草の写真を見せていただきました。(郡山市H町在住の方)

2011年(平成23年)6月にも、からま~る「から松」の写真を撮っていました。

大腿四頭筋(ブレーキ筋)に痛みを感じながら、無事、塩田登山口に到着しました。減量が目的でしたが、、、

105mmマクロで「キンラン」の写真を撮るのも目的のひとつです。登山道にはなかったのでこれから探します。

登山道で出逢ったご夫婦(郡山市S町在住)に以前、撮った「キンラン」の写真を見せていただきましたが、、、

翌日、盗られたとのことでした。以来、咲いている場所は教えないことにしたそうです。

キンランです。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

花を咲かせた頃に逢いに来ます。



後記後 記



   

5月30日、キンランが開花しているかどうか、、、畑仕事が終わった後、婆ばと観察に来ました。

盗掘されずにあったので、一安心。ここは須賀川市「市民の森」の施設内です。(宇津峰への登山口)

管理棟に行くと、管理人さんが出て来たのでキンランの話しをすると、、、

管理人さん曰く、ローカル紙にキンランの記事が掲載された後、盗掘にあったそうです。

良かれとした情報が仇になってしまいました。

いろいろな話しをすると、、、施設内を案内してくれて、草・木・花などの説明をしていただきました。

石を割って出て来た力強い「カシワ」の木

ヤマナラシの木です。無風状態なのに葉が揺れ、サラサラと音をたてています。

周りの木の葉は揺れていません。強風になるとザワザワと大きな音をたてるそうです。

新たに見つけたキンランです。開花時期にまた逢いに来ます。



昨年、浄土平での山野草の盗掘がローカル紙などに取り上げられましたが、、、

今も尚、心持たない人がいると思うと残念です。

元々、キンランはありふれた和ランの一種でしたが、1990年代の野生ランブームの乱獲などにより減少しました。

次回、キンランの写真を撮りに行きますが、元気に咲いた姿を見せてくれれば良いのだが、、、