のんびり歩き隊

                                                                 2020.8.10~11  晴れ


          尾瀬ヶ原・至仏山

           群馬県 片品村                                                                 薫SS隊


本日は「山の日」です。自宅を7時30分に出発し、尾瀬戸倉にある尾瀬第2駐車場には11時10分に到着しました。

自宅~東北自動車道~日光宇都宮道路~国道120号線(日光ロマンチック街道)~国道401号線~尾瀬戸倉まで約210km。

ここで新潟市在住のOさんと待ち合わせです。11時50分発の乗り合いタクシーで鳩待峠に向かいました。(1人/¥1,000円)

鳩待峠の駐車場です。マイカー規制がなければここまでクルマで来れます。(駐車料金 1日/¥2,500円)

鳩待峠休憩所と鳩待山荘です。「山の日」なのに登山者が少ないようです。朝早くにスタートしたのかなあ~

   

12時20分、鳩待峠登山口をスタートし、山ノ鼻をめざします。山ノ鼻まで標高差約200mを下ります。

多少、木道の登りもありましたが、ザックの重さは気になりませんでした。(約12kg)

スギの大木かなあ~

至仏山と小至仏山が見えて来ました。

昨年、取り替えられた木道でしょうか。

東京電力ホールディングは尾瀬国立公園全体の約4割、特別保護地区の約7割を所有しています。

お子ちゃまは夏休み、、、お父さんは大変ですねぇ~

木道の脇を川上川が平瀬となって流れています。

   

クマが出没しています。ミズバショウの実はクマの餌となるため、刈り払いされていました。

木道に大きな岩が、、、

いい感じ、、、山ノ鼻は鼻の先です。

   

約1時間で山ノ鼻に到着しました。ここには「尾瀬山ノ鼻ビジターセンター」「至仏山荘」などがあります。

前以って、山ノ鼻キャンプ場を予約しておきました。(要予約 15張限定 1人/¥1,000円)

至仏山荘で受付を済ませ、体温チェックを受けました。

山ノ鼻キャンプ場のテン場です。1張毎に区画されています。(水場あり)

山爺はソロでのテント泊は初めてです。ソロ用にとディナデザインを購入しましたが、、、

猪苗代湖館浜キャンプで2回使用したのみ、設営に苦戦しました。缶酎ハイで完成祝い、、、宜しくお願いいたします。



テントを張り終えたことだし、、、尾瀬ヶ原を散策して来ます。山ノ鼻小屋です。お子ちゃまもマスクをして暑そうです。

わぉ~、尾瀬ヶ原です。初めて観る雄大な湿原と燧ヶ岳に感動しました。

何処までも続く木道

   

ヒツジグサの白い花が咲いていました。

振り返ると至仏山です。

牛首分岐まで行ってみましょう。山ノ鼻から約2.2km 約40分の距離です。

尾瀬の花の写真を撮りながら、、、ゆっくりと時間が過ぎて行きます。

上の大堀川橋を渡ります。

若いお嬢ちゃまたちが歌を口ずさみながら、、、通り過ぎて行きます。若いっていいねぇ~

牛首分岐です。ここで折り返し、山ノ鼻キャンプ場に戻ります。

牛首分岐を直進すると竜宮十字路~見晴(下田代十字路)~燧ヶ岳・尾瀬沼へと続きます。

左折するとヨッピ吊橋を経て東電小屋~東電分岐に向かいます。その先に温泉小屋があります。

就職して間もない頃、温泉小屋に泊しました。Nikomatと登山靴を購入し、初めて尾瀬を訪れました。

キンコウカ

サワギキョウ

初めて観るオゼコウホネの黄色い花です。

「逆さ燧」のビューポイントです。明日の朝が楽しみです。

オゼミズギク

ふたりのお子ちゃまたちは尾瀬沼まで行き、至仏山荘に戻るとのことです。

凄~い、孫たちと同年代なのに、、、

お子ちゃまとOさんがイワナの観察をしています。

国民宿舎「尾瀬ロッジ」です。

「今シーズンの営業は休止します。」の張り紙が、、、これもコロナ禍の影響によるものです。

   

山ノ鼻キャップ場に戻り、宴会&夕食の準備です。

缶ビール、酎ハイ、いただいた「吉乃川」を呑んで、、、子どもたちの思い出、山行計画などを話しました。

ツマミも夕食も質素ですが、いいですねぇ~、今夜から観られるペルセウス座流星群が楽しみです。

19時30分就寝、、、22時30分に目が覚めてテントを出ると満天の星空。素晴らしいのひと言です。

星座名が判らないのが残念! 再度、就寝。




そして翌朝、、、

4時20分起床、早朝の尾瀬ヶ原を散策しました。朝靄が立ち、日の出前の幻想的な風景です。

太陽が東の空から昇り始めました。

至仏山山頂に朝陽が差し始めました。山頂への急登な登山道も見えています。

誰もいない尾瀬ヶ原をふたり締めしました。

池塘に立ち込める朝靄がいいですねぇ~

「逆さ燧」もバッチリです。

至仏山はたおやかな山容をしていますが、、、

本日の至仏山山行はバテそうです。木道に立ち止まり、至仏山を撮影している姿(影)は杭のようです。

   

木道にクマの糞が、、、前日はありませんでした。糞は縄張りを意味しているとか。

木道に付いていたクマの手形です。(写真右) この後、山ノ鼻キャンプ゚場に戻り、朝食を摂り、撤収作業を始めました。

6時40分、至仏山山頂に向け、スタートしました。

尾瀬植物研究見本園はクマの目撃が多発しているため、しばらくの間、通行止めになっています。

昨日、一緒に歩いたお子ちゃまたちは夕方、クマを見たとのことでした。

至仏山への登山者は通行可能ですが、、、速やかに通行することです。

至仏山への登山口です。

   

いきなり、敷石と階段の急登が始まりました。ザックの重さが肩に圧し掛かって来ました。

至仏山荘前で挨拶を交わしたお子ちゃまファミリーが追い付いて来ました。

子どもは疲れを知らないと言いますが、、、本当ですねぇ~

森林限界から尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を望む

写真中央は日光白根山です。

アヤメ平の木道が見えます。

至仏山山頂までの距離半分のところで山爺はギブアップ。ザックを交換し、Oさんに背負って貰いました。

山ノ鼻~至仏山山頂までは上り優先の一方通行です。下ることは出来ません。頑張るしかない。

首にも負担が掛かるのでカメラをザックの中に仕舞い込み、蛇紋岩を攀じ登りました。

至仏山山頂はまだ先です。高度約1880mで耳鳴り発生。嫌な予感がします。昨年の富士山の二の舞か。

鳩待峠が見えます。

   

木段の急登もきつかったなあ~

   

山ノ鼻~山頂までのコースタイムは3時間ですが、、、約5時間掛かりました。

途中、富士山も観えましたがカメラを出す余裕なし。至仏山山頂からは360°のパノラマを楽しむことが出来ました。

Oさんに日光、上越、秩父などの山々を教えていただきました。

ご夫婦に帽子に止まっている「オニヤンマ」の説明をする山爺です。

それにしてもズボンの汚れが目立ちます。きつくて、きつくて、ところ構わず座り込みましたから、、、

越後三山、左から八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳が見えます。

眼下には藤原湖、ならまた湖が見えます。写真左端に双耳峰の谷川岳、遥か彼方に苗場山も見えました。

至仏山山頂から尾瀬ヶ原と燧ヶ岳を望む

12時、至仏山山頂をスタートし、小至仏山に向かいます。岩場のアップダウンが続きます。

至仏山~小至仏山までの登山道にはたくさんの高山植物が咲いていました。

タカネナデシコ

イブキジャコウソウ

ウスユキソウ

岩場なので足元を確認して歩きました。

ツリガネニンジン

小至仏山の右先に日光白根山、皇海山が見えます。

タカネツメクサ

アヤメ平の先は奥鬼怒山かなあ~

小至仏山への登りになるため、カメラを仕舞い込みました。山頂からの写真はありません。

最後の見納めかと思い、小至仏山を降ったところから尾瀬ヶ原と燧ヶ岳をパチリ。

左手に会津駒ケ岳と中門岳が見えます。

   

オヤマ沢田代にはワタスゲが一面に咲いていました。鳩待峠まで約2.9kmあります。

木段の降りも膝に負担が掛かります。踏み外さないように、、、

鳩待峠まで約2kmあります。声も出ません。まだ、耳鳴りが治りません。

鳩待峠まで約1kmあります。あと少しだ、頑張れ!

14時50分、やっとのこと鳩待峠登山口にゴールしました。Oさん、お世話になりました。

すれ違う登山者に「帽子にオニヤンマが止まっている。」と、、、

このオニヤンマは近所の「都寿司 西屋」さんからいただいたものです。尻尾にアブ除けが巻かれています。

   

至仏山荘前から見る至仏山です。今回の至仏山山行はきつく、辛かったなあ~、一時、こころが折れてしまいました。

   

至仏山山行は完敗しましたが、、、良かったです。滑り易い蛇紋岩の岩稜帯も無事、歩くことが出来ました。

花豆ソフトクリームで至仏山登山口に「乾杯」しました。

   

15時20分発の乗り合いバスで尾瀬戸倉にある尾瀬第2駐車場に戻ります。(乗り合いバス 1人/¥1,000円)

駐車場にあったクルマは4台のみ。「軽カー」での長距離ドライブ山行もラストランかなあ~

このあと、「ほっこりの湯」に立ち寄り、帰路に着きました。(20時20分帰宅)

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「にっぽん百名山」をめざしてはいませんが、、、至仏山で26座目です。

初めてのソロテント泊で至仏山山行計画を立てました。ザックに装備を詰め、歩き、準備しました。

しかし、至仏山の蛇紋岩などの急登でバテてしまいました。気温の上昇もありますが、、、心配が的中。

体調が完全でなければ、無理な山行は避けるべきです。(五十肩治療中)

至仏山山行は良い経験になりました。体調管理と装備、充分な準備をして、また、歩き隊と思います。