のんびり歩き隊

                                                                    2020.3.7    晴れ


          名倉山

           福島県 猪苗代町                                                             のんびり小隊


本日は「自然観察の会 ふくしま」の雪上観察会に参加した後、名倉山に登ります。

   

スノーシュー持参なので仕舞い込んでいたスノーシューを持って来ました。

2013年(平成25年)2月のイエローフォール以来になります。ここは天鏡閣の駐車場です。

天鏡閣付近(猪苗代町翁沢)の雪上を歩いて観察するのですが、、、スノーシューを履くほどの積雪がありません。

   

ベテランのみなさんが何かを見つけたようです。2月23日、「河津桜を楽しむ可愛いメジロ」を紹介しました。

これはメジロの巣(写真右)です。ハンモックのように2点で巣は支えられています。(大きさは約10cm)

猪苗代湖畔の高台に皇室ゆかりのルネッサンス風洋館があります。明治41年に建築された有栖川家の別邸です。

同年9月、大正天皇が皇太子時代に5日間滞在され、「天鏡閣」と命名しました。

お子ちゃまは4歳、ファミリーで参加されていました。

猪苗代湖畔の高台から翁島港に停泊中の観光遊覧船「はくちょう丸」と「かめ丸」が見えました。

 

ムササビの巣穴を見つけました。ムササビは木の皮を剥ぎ、巣穴に運び込んでベットを造るそうです。

大木を発見しました。何の木でしょうか。

koko写真中央に名倉山を見ることが出来ました。名倉山山頂への登山道も見えています。

天鏡閣から猪苗代湖畔の長浜へ降る舗装道から磐梯山を望む

長浜で水鳥を観察しました。ユリカモメ(写真上)とオナガガモ(写真下) 

ユリカモメは海から川を上り、猪苗代湖に来たそうです。

ホシハジロ(写真左)とスズガモ(写真右)

昨年、孫たちを連れてカモを観に来ましたが、、、、今年は暖冬でカモが少ないようです。

猪苗代湖畔から天鏡閣への遊歩道を登ると廃屋がありました。昔、ここにスキー場があり、当時の施設跡とのことでした。

Webで検索しましたが、、、判りませんでした。有栖川宮威仁親王の専用ゲレンデだったのかなあ~

天鏡閣から望む磐梯山山頂です。

「黄色い肌」の意に由来する「キハダ」です。キハダの内皮は鮮やかな黄色をしています。生薬や染料になります。


雪上観察会が終わり、これから名倉山をめざします。

Webから名倉山の情報を得、訓練を兼ねて地図・コンパス・高度計を準備して来ましたが、、、

その必要はありませんでした。

今回の雪上観察会を最後に退会される会津若松市のIさん(80歳)が名倉山への道順を教えてくれました。

天鏡閣駐車場の先にある杉林の中に登山道があります。

登山道を小沢が流れていました。登山靴より長靴が正解でした。

刈り払いされた登山道

   

登山道は小動物の足跡のみ、、、本日の登山者はいないようです。

Iさんに教えていただいた通り、分岐がありました。左折すると名倉山山頂です。復路は真っ直ぐ進んでゴールします。

静かな雪のある登山道歩きを楽しみました。

天鏡閣駐車場から約30分でP613と名倉山山頂とのコルに到着しました。

名倉山山頂への途中からの眺めです。真っ白な雪を纏った「箕輪山」と右端に「川桁山」を望むことが出来ました。

木立の間に「十六橋」が見えました。(写真下)

眼下一帯の地名を「戸ノ口」と言い、戊辰戦争で新政府軍と旧幕府軍が戦った古戦場跡です。

約150年前、会津白虎隊(士中二番隊)がここで新政府軍と戦いました。(敗走し飯盛山で自刃)

飯豊連峰が手に取るように間近に見えます。木立に窓を付けたいくらいですねぇ~

コルから名倉山山頂までは階段を昇ります。名倉山山頂が見えて来ました。

   

名倉山山頂は綺麗に刈り払いされ、広々としていました。二等三角点にタッチ。

木立が邪魔をして磐梯山が良く見えません。

猪苗代湖の水位でクジラに見えたり、ギョウザに見えたりする「翁島」です。

今回はギョウザのようです。藪が生い茂っているので、手を伸ばし頭上でカメラのシャッターを押しました。

翁島(猪苗代湖唯一の島)の誕生は約4万年前と言われています。

民話では、、、

旅僧に意地悪した娘の住む家は磐梯山の怒りで湖底に沈められ、優しい娘の住む家は「翁島」として残ったとのこと。

古文書によれば806年(大同元年)、磐梯山の噴火で翁島の村が水没した記録があります。

同年代の民話は事実かも、、、知れません。

国土地理院の地図にはP613への登山道はありませんが、踏み跡がありました。

   

往路にはなかった足跡が復路にありました。

何の足跡だろう。こどもの足跡のような、、、シカのような、、、イノシシのような、、、判りません。

足跡を辿ると山爺の後を追い掛けて来たようにも見えます。おお怖~い。分岐から約300mで舗装道に出ます。

この舗装道は2007年(平成19年)6月、猪苗代湖レークロードウォーク(約40kmコース)で歩いた道です。

途中に池がありましたが、水鳥はいませんでした。

ゴールの天鏡閣駐車場です。山爺のクルマが一台だけ、、、右端の畦道が杉林の中の登山道に繋がります。

帰宅途中、国道49号線沿いから磐梯山を眺めました。雲ひとつない磐梯山を観るのは稀なことです。



低山ですが、、、今年初めての名倉山山行になりました。スノーシューを履いて山歩きを楽しみたかったです。

西大巓の樹氷モンスターを写真に収めたくなりました。雪山を登る体力あるかなあ~