2019. 7.23 曇り
磐梯山
福島県 北塩原村 福島登山ガイド協会+のんびり小隊
本日、福島登山ガイド協会主催の「夏山講習会」に参加します。長引く梅雨の合間ですが、、、
磐梯山が顔を出してくれました。道の駅「猪苗代」に軽ワゴンのキャンピングカーがあったので立ち寄りました。
夏山講習会の参加者は10名、スタッフが6名で開催されました。
講習内容は「地図の読み方とコースを学ぶ。」「木々と花の息吹を体感する。」です。
磐梯山山行を前に代表理事から講習会の内容の説明があり、準備体操後、1~3班に分かれました。
山爺は3班です。Kリーダー、代表理事、いわき市のAさん、白河市の○さんの5名で行動することになりました。
用意してくれた「磐梯山」の地図上にコンパスを置き、行先を中ノ湯に合わせました。
暫く、コンパスを使っていなかったので、思い出すのに時間が掛かりました。
1班からスタートです。
中ノ湯までの登山道は樹齢約100年のブナ林の中を歩きます。
このブナ林は1888年(明治21年)の噴火で荒地となった跡から新たに育ったものです。
樹齢約600年を超すブナもあります。ブナの古木の種が若木を育てました。
クロモジの葉っぱの匂いを嗅いだり、噛んだりして、自然観察を楽しみました。
koko北塩原村在住のふたりのリーダーから山野草などの話しを聞きました。Kリーダーはキノコが得意のようです。
中ノ湯までの登山道をのんびりと自然観察しながら歩きました。
スマホの地図(GPS)で現在位置を確認、地図とコンパスでこれから歩く、登山道の方向・地形を読みました。
でかいナメクジを発見!
エンレイソウの花も食べられるとのこと、、、美味しかったです。
サンカヨウの青い実も食べられるとのこと、、、ブルーベリーのような味で美味しかったです。
中ノ湯跡に到着、明治の噴火以前は磐梯山の中腹に「上ノ湯」「中ノ湯」「下ノ湯」がありましたが、、、
噴火により壊滅してしまいました。中ノ湯の宿泊客数名が助かったそうです。
ここで、地図上にコンパスを置き、磐梯山山頂に合わせました。
登山道唯一の湿原を歩く。
裏磐梯三湖や西大巓・西吾妻山は厚い雲の中です。
登山道が崩れていました。
雪の重みで曲がってしまったダケカンバ
チダケサシと言われましたが、葉の形からトリアシショウマです。
弘法清水の冷たい水で顔を洗い、美味しい水で喉の渇きが潤いました。
アキレス健に違和感があったので弘法清水小屋にザックを置かせていただき、磐梯山山頂をめざしました。
弘法清水から磐梯山山頂までは約500mあります。
漸く、視界が開けて来ました。
ザックをデポして来たので、アキレス腱の痛みが軽減されました。
イワオトギリ
磐梯山山頂で出迎えてくれたのは約1万匹はあろうか、アキアカネの大群でした。
残念ながら展望はありません。
シャジンの写真を撮っていると、アキアカネが寄って来ました。
ウスユキソウとニガナのコラボレーション
春山講習会でいろいろ教えていただいたYリーダーはいわき市から駆け付けてくれました。
磐梯山山頂で出迎えてくれたのは1輪の「バンダイクワガタ」です。アキアカネだけではありませんでした。
「バンダイクワガタ」は磐梯山の固有種です。可憐な花に出逢えて、、、感動しました。
マルバシモツケに潜ろうしているハナムグリくん
今週から夏休みになりました。梅雨が明けると、磐梯山山頂はファミリー連れで大いに賑わうことでしょう。
ミヤマカラマツ
テガタチドリ
ミヤマシシウド
弘法清水小屋の前でランチタイム、いつもご馳走になっているので、家庭菜園で採れたミニトマトとキュウリを持参。
弘法清水小屋のお母さんの手作りポシェットをふたつ、記念に買いました。(磐梯山の絵柄)
自衛隊のみなさんが登りきるのを待って、下山開始。重装備の自衛隊さんは凄いなあ~、約100名での訓練です。
下山を開始してから視界が開けて来ました。皮肉なものです。
お花畑の視界もバッチリです。
赤埴林道へ通じる登山道、写真中央に「黄金清水」があるそうです。次回は赤埴林道から登ってみようかなあ~
コウリンタンポポは山野草と思っていましたが、、、とんでもない外来種でした。
裏磐梯三湖が目視でも確認出来ました。手前には銅沼が見えています。
ピンぼけになってしまったベニバナイチヤクソウ
お花畑の花を楽しみました。ここから一気に下山開始です。
エゾハルセミなどの鳴き声は皆無、この異常気象にセミも戸惑っています。
コバギボウシを見つけました。
北塩原村在住のガイドさんの自宅を教えていただきました。(ビックベアのオーナー)
通常は立入禁止の場所です。ガイドさんが硫化水素などの発生がないことを確認した上で立ち入りました。
これだけの湯量と泉質であれば、、、勿体ない。観光開発に一役買える物件だと思いますが、、、
行きと帰りに石の祠にお詣り、「無事下山、ありがとうございました。」
梅雨の合間でしたが、雨に合わず、磐梯山山行を楽しみました。
下山後、みなさんでストッレッチ。また、秋山講習会でお逢いしましょう。
秋山講習会は「錦秋の僧吾台と箕輪山・鉄山を廻り、怪我に対する処置法」を学びます。
ヒマラヤ山楽会での耐寒訓練、藪漕ぎなどでコンパスの使い方を教わりましたが、、、
GPSの普及で山爺はコンパスの使い方を忘れてしまいました。再教育が必要でした。
基本は地図、コンパス、高度計です。たまには使ってみてください。
今回参加した理由のひとつが66歳を迎えたことにあります。健康年齢が74歳まで上がったので、、、
これからも減量に取り組み、平均とされる健康年齢まで自然を楽しみたいと思います。