2017.5.4 晴れ
大菩薩嶺
山梨県 甲州市 のんびり小隊
GWの最中、自由な時間が出来たので、兼ねてより計画していた「大菩薩嶺」を登りに来ました。
5月3日(水)12時30分、自宅を出発し、郡山南IC~青梅IC~国道411号線(青梅街道&大菩薩ライン)~
~県道201号線(塩山停車場大菩薩嶺線)~上日川峠~第一駐車場(車中泊)まで来ました。
自宅からの走行キロは約336kmです。(1L/19.9km)
第一駐車場には19時30分に到着しました。車中でひとり宴会をして、21時に就寝しました。
5時30分起床、ロッヂ長兵衛の廻りを散策して、軽めの朝食を摂り、6時30分に登山口をスタートしました。
本日の山行ルートはメジャーなコースで標準タイムは約3時間30分です。
ロッヂ長兵衛のテン場です。テント泊もいいですねぇ~
福ちゃん荘まで約1.6kmあり、車道と登山道が並行しています。登りは車道を歩いて行くことにしました。
ニホンジカによる食害、真新しいものです。
福ちゃん荘のテン場、山ガールもソロキャンプをしていました。
2002年(平成14年)9月12日、皇太子&雅子さまが休憩されました。1泊は¥7,000円です。
福ちゃん荘のメニューに馬刺し(¥1,500円)がありました。舗装道はここまでです。
福ちゃん荘の前が唐松尾根への分岐点になっています。
山爺は富士見山荘~勝緑荘~介山荘~大菩薩峠をめざします。(表登山道ルート)
富士見山荘(休業中)です。危ないブランコがありました。
富士見山荘から富士山を望む、遠くから来た甲斐がありました。
勝緑荘です。
外人さん3人の歩きの早いこと、早いこと。
苔むした岩が山肌を覆っています。
表登山道一帯は春の新緑と秋の紅葉の時期がオススメのようです。
犯人はお前か、、、
介山荘が見えて来ました。この表登山道をクルマが登ります。
大菩薩休憩舎です。無料のトイレが併設されています。
介山荘のお土産屋さん、記念に「日本百名山の手ぬぐい」と「ピンバッチ」を買いました。
昨年9月から「筋トレ教室」を中断しているので、オーバーウェートになっています。
大菩薩峠から南アルプスを望む、眼下には甲州市が見えています。
大菩薩峠からの鳥瞰図
右から塩見岳、荒川岳、赤石岳です。
右から仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳です。
右から甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、仙丈ヶ岳です。
稜線に出ると富士山が見えて来ました。
写真中央が荒川三山です。左隅に聖岳が見えました。
眼下には上日川ダム(大菩薩湖)が見えています。来て良かったなあ~
賽の河原です。避難小屋がありました。右手から妙見ノ頭、神部岩、雷岩と続きます。
贅沢を言わせて貰えば、もっと青空が欲しいなあ~
福ちゃん荘をズームUP
大菩薩峠からの稜線歩きはポカポカ陽気に恵まれました。
いい感じ、、、
富士見新道の入口です。「鎖場の鎖が腐食したため、撤去しました。」との注意書きがありました。
標高2000米地点です。ここで2回目の朝食を摂りました。
標高2000米地点からの眺めです。
富士山を観るとこころが和みますねぇ~
南アルプスの全貌
左から仙丈ヶ岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳です。
雷岩は絶好の展望台です。
ポーズを決めて記念撮影、富士山とのツ―ショットです。
富士山を愛でながら、思い思いの時を過ごす。
雷岩から大菩薩嶺までは展望がなく、登山道はぬかるんでいました。
「日本百名山」をめざしてはいませんが、、、大菩薩嶺は26座目になります。
左手には丸川峠に降る登山道があります。
雷岩まで戻り、唐松尾根を降ります。ちいちゃなお子さまもたくさん登っていました。
名残り惜しいのですが、、、降ります。
唐松尾根は石がゴロゴロで歩き難いです。
5回目の富士山に挑戦しようかなあ~
唐松尾根の急登を見上げます。
ここで富士山とはお別れです。
広々とした登山道をのんびりと歩く
ゴールではありません。福ちゃん荘です。表登山道との分岐点はもう直ぐです。
ロッヂ長兵衛までは登山道を降りました。
「かき氷あります。」と「生ビール冷えています。」の案内板、クルマなので、、、呑めません。
ゴールのロッヂ長兵衛に着きました。
まだ、10時を過ぎたばかりなので、これからスタートする登山者がたくさんいました。
10時30分、第一駐車場から自宅まで約330kmを走り、帰ります。遠いなあ~
県道201号線(塩山停車場大菩薩嶺線)は約7.8kmあり、途中、丸川峠登山口の駐車場がありました。
今回、丸川荘に泊し、大菩薩峠~上日川峠~丸川峠登山口に戻る、グルリッペも検討しましたが、、、
日程を調整することが出来ませんでした。機会があれば、挑戦したいと思います。
5月3日の出来事です、、、
18時頃、国道411号線上の滑落者救済箇所を通過中、ガードレールに寄り掛かっている男性を発見しました。
時間帯も時間帯で、何故、こんな山奥に、、、不審に思い、クルマを停め、声を掛けました。
話しを聞くと滑落事故に遇い、負傷し、救急車を呼びたいとのことでした。山爺の携帯電話も繋がりません。
「負傷者は今、何処にいますか。」と聞くと、、、 気が動転しているのか、、、どうも本人ようでした。
よくよく話しを聞くと、Tさん(仮名)は昨日、丹波山村に泊し、5時に宿泊地をスタートしました。
行程は丹波山村~大菩薩峠~上日川峠~バスと電車を乗り継いで帰宅する予定でしたが、、、
途中、道に迷って、10数m滑落しました。数回転しながら転げ落ちたそうです。(ザックで助かった。本人談)
約6時間のコースタイムからすると、約7時間以上、山を彷徨ったことになります。
負傷箇所は背中~腰のあたりで凄く痛いとのことです。さあ~、困ったどうしよう。
クルマ内の荷物を片付け、特製ベットに寝かせ、甲州市の消防署に連れて行くことにしました。
あたりは暗くなり始め、柳沢峠にさしかかった時、峠の駐車場に2台のパトカーが停まっていました。
警察官に事情を話し、救急車を呼んでいただきました。
今回の滑落事故を、、、あくまでも山爺の推測です。
丹波大菩薩道の追分~ノーメダワ間(地図上)に山道が存在しています。この山道から迷い込んだのでは、、、
低い所、低い所へと降り、小室川沿いで滑落したのでは、、、と思われます。
救急車に搬送される際、「頑張って、治してください。」と励ましの言葉を掛けました。
後 記
丹波大菩薩道をWebで検索したところ、次のようなことが判りました。
追分分岐には道標が2本あり、木製(追分)の道標は3方向、鉄製(十文字)の道標は4方向を指していました。
鉄製の道標には「山道」があり、山と高原地図に掲載されている山道が道標と一致するのか判りませんが、、、
山道は尾根方向を指し、存在しています。追分分岐脇にベンチがあり、右に行けばサカリ山に通じているかも知れません。
「たぶん、行き止まりだと思う。」との話しもあります。ノーメダワから尾根方向を見ると踏み跡はなく、藪漕ぎ状態です。
あくまでも、山爺の推測ですが、いにしえの旧甲州武州街道に興味があり、、、
また、近くには武田信玄公の黒川金山があり、歴史好きな方にとってはたまらなく歩いてみたい山道なのでしょう。
今回、道標はしっかりしているし、地図にも山道が掲載されているので大丈夫と思ったのでしょう。
しかし、マイナーな山道は踏み跡もなく、気が付いた時には既に遅し、、、単独山行なので戻る勇気が必要です。
さらに、後記
5月14日、小室川に渓流釣りに来ていた男性が左足首を負傷し、救助を要請しました。
県警ヘリが出動し、急斜面から救出の際、落石などが男性を直撃し、お亡くなりになりました。
また、雲取山では5月3日に「三条の湯」から入山した男性が残雪により、道迷いになりました。
体力を温存しながら、8日ぶりに自力で下山しましたが、、、
GW中の丹波山村周辺の山では、まだふたりの方が行方不明になっています。
今回の行程はクルマでの移動が約13時間、山行時間が約3時間50分の超ハードな行程でしたが、、、
富士山の容姿に魅せられ、こころも和み、疲れは感じませんでした。
自信が付いたので、次回は早池峰山に登って、お花の写真を撮りに行こうかなあ~
山爺たちも道迷いになったことがあります。今回の教訓を活かし、さらに準備をして山に登りたいと思います。