鉄の展示館


JR東日本東京地域本社(当時)では、「なごやか」・「江戸」の2編成の和式車両(お座敷客車)を保有しており、中・高年代層の団体輸送に使用されてきた。しかし、需要に追いつかず、申し込みを断るケースも多々あったことから、新たな和式車両の投入を行なうことになり、改造された車両である。

当初から和式車両への改造が行なわれた交流直流両用電車は、JR東日本では本車両が初めてである。少なくともJR東日本の電化区間であれば、信号方式がATC専用の区間でない限り走行可能で、機関車交換が不要で走行速度も高いために到達時分の短縮も図れることになったことから、以後485系改造の和式車両がいくつか登場することになる。

いずれの車両も485系電車からの改造で、先頭車がクロ484形とクロ485形、中間車はモロ484形とモロ485形である。各車両の番号は「シルフィード」・「リゾートエクスプレスゆう」からの続き番号となっている。