鉄の展示館


「特急・あいづ」という列車、消えそうで消えずに、何かの折に復活することの繰り返し。山形新幹線開業時にはパートナー(共通運用列車)を「つばさ」から「ひたち」に換えて生き延び、上野直通運転が廃止になっても「ビバあいづ」なる観光特急に姿を変えて生き延び、「ビバあいづ」の運行終了後も、青森から転属してきた485系で「快速・あいづライナー」になり、その「あいづライナー」も廃止された後、2005年には観光キャンペーン列車として「特急・あいづ」が復活しました。しかし、観光キャンペーンが終わると「特急・あいづ」の車輌は、東武直通特急「日光・きぬがわ」号へとシフトされ・・・・そして2006年、夏。何度目となるのか、再び「特急・あいづ」が復活。今度は赤と黒の衣装を纏い、赤ベコ「あかべぇ」をたくさん引き連れて、首都圏と「極上の日本-会津」を結びます。



新宿と東武鉄道の東武日光・鬼怒川温泉との間で直通運転を行う特急「日光」「きぬがわ」用として、従来の485系を改造した車両である。車体の塗装は東武鉄道から乗り入れる特急車両に合わせた色を採用し、統一感を持たせている。
 6両編成で、全て普通車であるが、東武鉄道の特急車両と水準を合わせるべくシートピッチを大幅に拡大するとともに、リクライニング角度に応じて座面がスライドするシートを導入し、座り心地を向上させている。授乳や休憩のための多目的スペースもある。

 * 新宿-東武日光・鬼怒川温泉間で運転開始した時点をデビュー年とした。

・485系特急あいづ用リニューアル車は平成17年6月17日に郡山総合車両センターから出場し、7月1日 から会津デスティネーションキャンペーンにあわせて、特急あいづとして新宿~喜多方間で運行されました。特徴的な前面はライトを中心に大幅に改造され、485系3000番代をさらにアレンジしたものとなっています。車体は白を基調に暖かみを表すオレンジ色と会津塗りをイメージした赤帯という鮮やかな塗装になっていますが、 再改造後の東武鉄道乗り入れを意識した塗色であることは言うまでもありません。9月30日をもって磐越西線の運用からはずれ、郡山総合車輌センター に再入場したため、わずか3ヶ月あまりの貴重な姿となりました。